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不安神経症とはどんな病気か?克服事例に見る患者の家族の接し方と治療法!不安をいだくみなさん、これは病的なのではないかと、余計に不安いだくみなさん(私を含めて)は、不安神経症の症状、不安神経症治療、不安神経症克服、不安神経症薬、不安神経症チェック、不安神経症漢方、不安神経症完治、不安神経症原因、不安神経症診断など、様々な形で、その診断法や原因、対処法をさがします。人間である以上、そして人間社会に生きている以上、心の不安はその大小にかかわらず、人それぞれがいだくものです。それを病的なレベルまで高めるのか、そうしないのかはあなたの受け止め方・考え方次第だと思います。当ブログでは、「不安神経症患者の家族のために」川崎医科大学附属川崎病院精神科山本博一著より、そのメカニズムと対処法を紹介しています。
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不安神経症とはどんな病気か?克服事例に見る患者の家族の接し方と治療法


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不安神経症患者への接し方/家族はこう接する

【あわてない・つきはなさない】

不安発作の現場に居合わせた家族は、患者さんが発作におののき、とり乱す姿をみて、患者さんと同様にろうばいし、落ち着きを失うことがあるかもしれません。

これは不安という感情が、相手を巻き込んで揺さぶる効果をもっているからです。

そのため不安状態の人と相対するとき、平静な気持ちで不安を受け止め、相手を理解していくことがひじょうに困難になるのです。

とくに家族の場合には、四六時中患者さんと接触しているために、さまざまな特殊な感情を患者さんに対して抱いているはずですから、上に述べた精神科医がとるような対応は困難であり、不可能に近いと思います。

しかし、それでもできるだけ平静な気持ちで、患者さんに接していただきたいのです。

初期には、不安神経症者の家族の多くは、とまどい、あわてるため、患者さんの不安をいっそう強める場合があります。

また、慢性化して身体的には異常がないと分かってくると、今度は「またか」という思いが先に立ち、「気のせいだ、気にするな」などと患者さんの苦しみを軽視あるいは無視したり、「甘えるな」としかりつけたり、わずらわしく思えて相手にしなくなったりして、患者さんの孤立無援感を強める結果となりやすいのです。

不安神経症は、家庭内の情緒的な孤立状態によって発症するともいわれています。

したがって、家族が不安を感じながらも、患者さんの不安を極力理解するように努めて、現実的な支えとなることによって、患者さんにとって心強い安心感が得られるようになるのです。

【急性発作では、付き添い励ます】

急性の不安発作時には、ともかくそばに付き添って見守ることがたいせつです。

患者さんの体験している不安感は途方もなく巨大で、押しつぶされそうな切迫した苦しみであることを理解してあげて、思いやりのある暖かい態度で接してください。

「苦しいのね」と患者さんの苦悶感を誠実に受け止めたうえで、「でもだいじょうぶ、必ずらくになるから」とゆったりとした口調で保証を与えてあげることが必要です。

保証には暗示の効果があり、日ごろの信頼関係に負うところが大きいといえます。

医師から処方された抗不安薬の服薬をすすめ、手を握ったり背中にそっと手を触れてあげるなどの身体的接触によって、不安感は急速に軽減されます。

不安発作が頻発するときには、とくに家族による情緒的な支えが必要です。

家族が結集して患者さんの症状を患者一人の問題ではなく、家族全体の問題としてとらえることが望まれます。

家族の凝集力が増して相互に理解し、支えあえるようになると、患者さんの孤立感や不安感はおのずと軽減し、解消していくものです。

ただし、患者さんの要求のなすがままになって、つねに行動をともにするなどの過保護的な関係は望ましいとはいえません。

ときには、患者さんは不安や身体症状を利用して無意識のうちに周囲をふりまわすことになる場合もあるからです。

【病気が夫婦関係をよくすることも】

不安神経症者と配偶者の関係について調べた最近の研究によると、難治例のなかにむしろ配偶者関係のよいものが多いことが分かりました。

これは夫婦の関係がよいほど治りにくいというのではなく、患者さんが病気を理由にして出してくるさまざまな要求を配偶者が許容するためによい関係が保たれる場合や、慢性化に伴って患者さんの性格特性が強気から弱気に変化することにより夫婦間のバランスが安定化して、配偶者関係が良好になっている場合があるということです。

病気の経過が遅延化するのは困りますが、一方で患者さんの病気のおかげで、親密でバランスのとれた夫婦関係、家族関係が得られているとすれば、その点は肯定的に評価することもきます。

【本人の努力と家族・治療者の支え】

もちろんこのままの状態では、病気を克服したことにはなっていません。

妻の不安発作に対して夫が以前にも増して理解をもち、一人で外出できない妻に、買物や外来通院の際に会社を休んで同伴したり、自分の仕事を調整してできるだけ在宅時間を増やして妻の症状の再燃を防いでいる場合がその典型的な例といえます。

このような例では、夫とともにいるかぎり不安は消失しているものの、一人でいることの不安は残っているのです。

不安に耐えてやり過ごすことができるようになるためには、本人の成長への努力と、家族・治療者の支えが必要なのです。

発作のない時期に家族がそれぞれに家族全体の視点からストレスとその原因について、あるがままに、謙虚に反省し、話し合い、力を併せて解決の努力をはかることが重要と思われます。

【多少軽くなったら、不安をみつめる】

不安が多少軽くなった時点からは、むしろ不安のよい面、建設的側面を認識すべきです。

人間の向上心の源は不安感です。

不安があるからこそ自己の能力を高めようと努力し、質の高い仕事を達成することができるのです。

そもそも人間は不完全な存在であり、不安のなかに生きているわけですから、不安を消し去ることは不可能なのです。

したがって私たち人間にできることは自分自身の不完全性を認め、不安と対略し、あるがままに不安を引き受けて苦しみながら生活することです。

それが不安を克服する方法であり、それにより人間的成長を遂げることができるといえましょう。


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※「不安神経症患者の家族のために」より

目次(不安神経症患者の家族のために)
 
不安は生きてる証/不安を心に閉じ込めること

不安神経症を克服した例(事例1)

不安神経症を克服した例(事例2)

不安神経症を克服した例(事例3)

不安神経症とはどんな病気か/神経症とは

不安神経症とはどんな病気か/不安神経症とは

不安神経症を起こしやすいタイプ/起こしやすいとき/経過

不安神経症患者への接し方/不安神経症の治療法

不安神経症患者への接し方/家族はこう接する

<コラム>

不安神経症の症状と対応

改めて不安神経症について

不安神経症患者への接し方

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<その他>

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