不安神経症とはどんな病気か?克服事例に見る患者の家族の接し方と治療法
メンタルサポート ココカラケア 乳酸菌
不安神経症患者への接し方/不安神経症の治療法
【精神療法と薬剤の併用】
神経症は心理的な原因によって生じた障害ですから、心理的な接近法による治療、つまり精神療法が治療の中心的役割を果たします。
しかし先にも触れたように不安神経症では薬物が有効であることが多く、不安や緊張を和らげ自律神経機能の調整を行うことによって患者さんの苦痛を短時間に軽減することができ、それだけで生活に適応できるようになることも少なくありません。
とくに急性不安状態では、抗不安薬などの向精神薬の速効性が認められています。
不安に伴って出現しやすい動悸や頻脈にはベーターブロッカーという薬剤が有効なこともあります。
多くの場合、このような薬物によって症状を改善しながら精神療法をすすめていくのです。
【まず患者の話を十分に聴く】
精神療法の基本は、まず患者さんに真剣な関心を寄せ、その話に十分聴き入ることです。
その際、患者さんの主張や考え方が治療者の価値基準とそぐわなかったり、たとえ偏りや誤りがあったとしても、評価や解釈を加えず、すべてありのままに受け入れるのです。
それから患者さんの立場に立ってその気持ちを理解しようとします。
「この人はこのような性格だから、あのような状況ではこんなふうに感じたのだろうな…」というように。
このような受容的。共感的態度で患者さんに接し、その苦しみや悩みを理解していくことで、患者さんは安心感が得られるものです。
そして、けがで出血している傷口にやさしくガーゼをあてがうように、患者さんの人格のなかの弱い部分をそっと支えつつ、健康的で優れている点や努力が認められる点を評価してあげます。
それによって患者さんは自分を肯定的に認めることができ、現実への適応力を増すのです。
患者さんの不安のつらさ、苦しさへの理解を示すとともに、医師は、どんなに発作が激しくてもそれ以上に事態が悪化することはないこと、不安発作は短時間でいずれ消え去るものであり、やり過ごすようにすればよいこと、心臓が止まって死ぬようなことはないし、発狂することもあり得ないということを、おだやかにかつ自信をもって患者さんに伝え、保証を与えます。
支持と保証により不安が軽減されると、患者さんは自分の日常生活のあり方に目を向けるようになり、家族との関係や仕事上の対人関係における歪みや、職務上のストレスなどの対処困難な問題がないかどうか、いままでの生き方に無理がなかったかどうか、あるいは自分の性格的な特徴などを、発症との関連において内省的に検討しはじめます。
【治療者は患者の杖となる】
治療者は患者さんの内心の悩みや葛藤を表現しやすいように配慮し、うっせきした感情を表出させて発散・解消するのを助け、患者さん自身が治療体験のなかから自己の問題を洞察できるように患者さんの杖となりながら、あたかも同行二人のように協力しながら援助するのです。多くの不安神経症には薬物療法と簡易的な精神療法で効果をあげることができます。
また不安状態から外出恐怖のような特定の状況への恐怖に状態像が移行して、それが主病像となったものには、系統的脱感作といわれる一種の行動療法が効果をあげることがあります。
しかし、経過が慢性化するような症例では、本格的な精神療法、たとえば精神分析的精神療法や森田療法、さらには家族全体を治療対象とする家族療法が必要となることもあります。
ヌーススピリッツ&マインドセット
次のページ>>
不安神経症患者への接し方/家族はこう接する
※「不安神経症患者の家族のために」より
目次(不安神経症患者の家族のために)
不安は生きてる証/不安を心に閉じ込めること
不安神経症を克服した例(事例1)
不安神経症を克服した例(事例2)
不安神経症を克服した例(事例3)
不安神経症とはどんな病気か/神経症とは
不安神経症とはどんな病気か/不安神経症とは
不安神経症を起こしやすいタイプ/起こしやすいとき/経過
不安神経症患者への接し方/不安神経症の治療法
不安神経症患者への接し方/家族はこう接する
<コラム>
不安神経症の症状と対応
改めて不安神経症について
不安神経症患者への接し方
<うつ・不安・不眠用サプリメント>
メンタルサプリ ヌーススピリッツ&ヌースマインド
<その他>
恐怖症・不安症・パニック障害・強迫神経症・適応障害・心身症など、心身の不調を改善!メンタルサプリプログラム
不安神経症とはどんな病気か?克服事例に見る患者の家族の接し方と治療法<サイトトップ>
PR