不安神経症とはどんな病気か?克服事例に見る患者の家族の接し方と治療法
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不安神経症とはどんな病気か
神経症とは
不安神経症は、神経症(ノイローゼ)のなかで最も患者数の多い病態です。
ノイローゼというのは、受験ノイローゼとか育児ノイローゼなどと使われるように、心理的ストレスによって精神的あるいは身体的な機能が損われ、正常なバランスを失った状態です。
身体症状があっても、その原因としてのからだの器官の構造的な変化は認められません。
【ノイローゼには病気の認識がある】
一般社会では、ノイローゼといえば精神障害全般を指して用いる傾向があり、重症の精神病を思い浮かべる方があるかもしれませんが、ノイローゼは精神病とは異なり、自己や周囲の状況を正しくわきまえて吟味することができます。
精神病になると、異常な考え方や感じ方をしていても、本人にはなかなかそれが病的であると認めることができません。
しかし、ノイローゼの人は自分のおちいっている状態をむしろ過敏に病的と考えています。
「俺、おかしいんじやないかな」と考えたがるものです。
またノイローゼでは人格がおかされることもありません。
したがって神経症は精神病よりも軽症ということができますが、病気だという認識が強いだけに、かえって主観的な苦痛は大きい場合もあるのです。
【神経症になりやすい性格】
神経症は心理的な原因(心因)による障害ですが、その心因を捜し出すことは必ずしも容易ではありません。
生まれ育った環境のなかでの対人関係、とくに両親など養育者とのかかわりや、さまざまなストレス体験の積み重なり、さらにはある種の性格傾向が神経症を発症する準備状態を形成するといわれています。
神経症と関連の深い性格としては、神経質で些細なことが気にかかる、自信がもてない、完全主義
できちょうめん、ものごとにこだわる、不満をもちやすい、依頼心が強い、自己顕示的などさまざまですが、おおざっぱにいうと、柔軟性に乏しく妥協が苦手なために精神的な葛藤を引き起こしやすい人といえます。
このような準備状態にある人に、なんらかの心理的あるいは身体的ストレスが結実因子として加わって、神経症が発症するとされています。
適応困難な現実に直面した場合に、チャレンジして失敗しても、すぐにつぎの目標に意欲を燃やせたり、あっさりとあきらめのつく人は神経症になりませんが、(事例1)のAさんのように、強い男として独立しなければならないと考えながらも、無力で弱い自分が情けないというギャップに悩む人、(事例2)のBさんのように、甘えたくとも信じて頼る対象を失って甘えられないという状況、(事例3)のCさんのように、完全欲が満たされなくなった状況など、精神的ジレンマ(葛藤状況)におちいると不安が生じます。
【フロイトの理論】
フロイトの理論 精神分析の創始者として有名なフロイトは、不安は自我に危険がさし迫っていることを知らせるシグナルとして働いていると説明しています。
それによって、自我は破綻をきたさないために現実に適応しようとして、自己防衛の機制を働かせます。
その結果、適切に不安が解消されれば適応に成功しますが、不安が処理されないと、病的な防衛により不安はかたちを変えられて種々の神経症症状として発症すると考えられています。
【森田の理論】
一方、森田療法を生み出した日本の森田正馬は、独自の神経質理論を展開しています。
すなわち神経質は、過度に内省的、知的で完全欲・向上欲の強い性格(ヒポコンドリー基調)の持ち主において、自己の些細な身体的あるいは精神的な変調感にとらわれ、そこに注意が集中するとその部分の感覚が敏感になり、さらに注意が固着するというサイクル(精神交互作用)が形成されて、症状が発展し固定するものと考えられています。
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不安神経症とはどんな病気か/不安神経症とは
※「不安神経症患者の家族のために」より
目次(不安神経症患者の家族のために)
不安は生きてる証/不安を心に閉じ込めること
不安神経症を克服した例(事例1)
不安神経症を克服した例(事例2)
不安神経症を克服した例(事例3)
不安神経症とはどんな病気か/神経症とは
不安神経症とはどんな病気か/不安神経症とは
不安神経症を起こしやすいタイプ/起こしやすいとき/経過
不安神経症患者への接し方/不安神経症の治療法
不安神経症患者への接し方/家族はこう接する
<コラム>
不安神経症の症状と対応
改めて不安神経症について
不安神経症患者への接し方
<うつ・不安・不眠用サプリメント>
メンタルサプリ ヌーススピリッツ&ヌースマインド
<その他>
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